発電機の轟音とともに、ゴミのバイオガスがクリーンなグリーン電力に変換され、送電網を通じて何千もの家庭に送られる。最近、青島水務固廃渗沥液公司が投資・建設した小澗西バイオガス発電省エネ技術改良プロジェクトが成功にネットワーク化し、発電を開始した。これは、小澗西園区がエネルギー総合利用の面で質的なブレークスルーを実現したことを意味する。
城陽区小澗西生活ゴミ総合処理園区内に設置された小型発電所が運転開始し、埋立ガスと調整槽ガス処理の問題を効果的に解決できるようになった。小澗西バイオガス発電省エネ技術改良プロジェクトは敷地面積6.86ムー(1ムーは666.67平方メートル)、投資総額2497万元(1元は約20.39円)で、バイオガス貯蔵浄化システム、バイオガス発電システム、脱硝廃熱回収システム、送配電及びネットワーク化システムを建設する。プロジェクト稼動後は、年間発電量1500万kWhを見込んでいる。
バイオガスは廃棄物分解の自然な生成物であり、莫大なエネルギーを含んでいるが、生活ゴミから発生する排ガスの処理は、業界にとって常に問題であった。小澗西の埋立地閉鎖後に発生する埋立ガスは、組成が複雑で発熱量が低く、廃棄物浸出水調整槽からのガスに関しては発生量が変動しやすく、硫化水素の含有量が高いため、どちらも利用価値が低く、処理コストが高い。これらの廃棄ガスをどのように適切に処理し、再生可能エネルギーに転換するかが、青島水務固廃渗沥液公司にとっての重要な課題となっていた。
青島水務固廃渗沥液公司のプロジェクト責任者は、バイオガス発電省エネ技術改良プロジェクトについて「本プロジェクトでは、ゴミ浸出水の嫌気性発酵で発生する高品質バイオガスを、埋立地残留ガスと調整池のガスと混合して総合的に利用し発電するという革新的な方式を採用している。処理プロセスは完全密閉式で排ガスの漏出がなく、年間710万立方メートルの排ガス処理が可能である」と説明した。運営モデルとしては『自家消費優先・余剰電力売電』方式を採用しており、園区内の浸出水および濃縮液処理システムの安定した電力供給を確保した上で余剰電力は国家電網に送電される。これにより、生産に必要な電力需要を満たすだけでなく、運営コストの効果的な削減と経済的収益の創出を実現している。さらに、付属する廃熱回収システムで生成された蒸気は外部販売も可能であり、エネルギーのカスケード利用を推進している。このプロジェクトは、園区の環境改善、グリーン経済の発展促進、エネルギー構造の最適化に大きな影響を与え、園区の協調発展における重要なブレークスルーポイントとなっている。
近年、青島水務固廃渗沥液公司は積極的にエコロジー優先とグリーン発展を志向する現代的な廃棄モデルを模索し、新エネルギーシステムの建設を加速しており、バイオガス発電省エネ技術改善プロジェクトのネットワーク化の成功は、クリーンエネルギー発展を推進する重要な施策となった。今後、バイオガス発電プロジェクトの安定稼働を保証する一方で当社は、尾水の再利用、温水とホットガスの有効利用、汚泥の発熱量限界発掘などの事業をさらに拡大し、経済社会のグリーン発展に新たな原動力を注入していく方針である。