公園は都市緑地システムの重要な構成要素として都市の景観の向上や住民の生活品質の向上に重要な役割を果たしている。市園林・林業局から得られた情報によると、今年本市では新たに1つの総合公園と24のポケットパークが建設・公開され、都市により多くの緑と活気ある空間が加わったということである。
今年新たにオープンした総合公園として麦島路西側の駐車場公園は東海路と麦島路の交差点の西南側に位置している。この公園は、2.28ヘクタールの敷地を巧みに活用し、三次元空間システムを構築する。「地下駐車場+地上景観公園+空中雲橋」を組み合わせた革新的なデザインを採用し、都市に美しい緑の風景を添えている。特に2万平方メートルを超える海浜景観公園エリアでは、多様なアートインスタレーションを丁寧に配置するだけでなく、休憩スペースやトイレなどの公共サービス施設も整備し、さらに観光客の観光体験を向上させている。空中部分に展望用雲廊(=空中回廊)を設置し、ここを散策すれば小麦島の全景を一望できる。生態系構築においては、公園は段差式緑化方式を採用し、景観の層を豊かにするとともに、藪椿(やぶつばき)など地元の植物を植栽し、地域の特徴を強調しつつ、公園の生態系安定性も高めている。
新たにオープンした公園は、都市部の端の土地や違法建築物の撤去地など、空き地を有効活用し、緑化を推進すし、もともと目立たなかった未利用空間を市民の身近な緑のオアシスに変貌させた。ポケットパークは「一園一品」の設計コンセプトに基づき、各ポケットパークに異なるテーマを付与し、都市の文化的品格を高める重要な要素となっている。具体例を挙げると、凝香園ポケットパークには、ロウバイやオニハシドイなどの芳香植物が植えられ、香りをテーマにした空間を創造する。一畝家園ポケットパークの標高差が最も大きい箇所は約8メートルである。建設計画では動線を再整理し、高齢者対応の要件を満たすとともに、子供向けのデザインを組み込み、多世代が楽しめる空間を実現する。君峰路文化レジャー広場は緑化が明確に層別化されており、シダレエンジュ、イロハモミジ、コウシンバラ、ホンカイドウなどの植物が互いに引き立て合い、天然のオキシゲン・オアシスを形成する…これらのポケットパークは丁寧な設計と改造を経て住民にとって快適な憩いの場を提供している。
今や、ますます多くの公園が建設され、一般公開されている。これらは単に都市の美観を向上させるだけでなく、市民の生活に具体的な変化をもたらしている。現在までに、青島市の各種公園の総数は990カ所に達し、そのうちポケットパークは646カ所である。これらの公園は隣接する地域と一体となり、新たな生活空間を構成し、市民はより手軽に自然に触れ合い、緑を楽しめる環境を提供している。