コンテナは国際貿易の重要な輸送手段として世界の貨物輸送において欠かせない役割を果たしている。税関の統計データによると、今年第1四半期、青島市の商品コンテナ輸出累計は50億2000万元(1元は約19.6円)であり、前年同期比41.8%増加した。
このほど、青島大港口岸(通関地)の監督管理作業場所内では、400個の国産コンテナが税関職員の現場監督管理を経た後、「ケツァール」号でグアテマラへ向けて出航した。「今年は輸出注文の大幅な増加を実感し、8月まで注文の予約が埋まり、各ラインとも過負荷運転である」と主に各種標準コンテナの製造・販売を手がける企業である青島中集集装箱製造有限公司のビジネス・マネージャーである胡佩剑氏は語った。
中国は完全なコンテナ産業チェーンを有しており、全製品シリーズ、全技術能力、全サプライチェーンを組み合わせたコンテナ製品を生産することができ、生産量と技術レベルの両方で優位性があり、国際市場の需要を十分に満たすことが可能である。
中集集団は以前、投資家と交流した際、コンテナの需要の核心は世界の商品貿易量を連結することであり、業界の権威機関クラークソンの予測によると、世界のコンテナ貿易量は2025年と2026年も堅調な成長を維持すると見込まれ、伸び率はそれぞれ2.9%、2.6%であると説明した。国際商品貿易量が持続的に増加する背景のもと、世界のコンテナ保有量も上昇傾向が続く見通しである。中長期的には、貿易の増加、サプライチェーンの多元化、コンテナ輸送距離の増加などの要素が共同作用し、新たな需要を創出すると考えられる。
コンテナ需要の高まりに対応するため、青島税関所属の青島大港税関は、市場・港湾・企業の新たなニーズに積極的に応え、輸出コンテナの監管特性を考慮し、船積みスケジュール・ヤード状況・実貨検査などの要素を総合的に勘案し、条件を満たす企業に対し、国内外貿易コンテナの同一船舶輸送を認め、コンテナ対外貿易フィーダー輸送の輸出入双方向運営モードを推進し、さらに「事前申告」「検査最適化」「到港即搬入」などの措置を活用し、税関の監管効率を効果的に向上させ、貨物の通関効率を大幅に改善している。
「次なるステップとして私たちはスマート税関の建設と『智関強国』行動を持続的に推進し、『24時間予約・即時検査』など一連の便利な措置を包括的に活用し、より多くの国産コンテナの海外進出を支援し、海外市場に押し広める」と、青島大港税関查检六科の周仲軍科長は述べた。